2018年11

 月刊いちかわを支えてくださる読者の皆さま、いつもありがとうございます。
 残暑も漸く一息。季節が凪いで、街に秋の気配が満ち始める今日この頃になりました。今年の夏も気温の更新日が続き、また台風・大雨の災害も多く起こりました。どうも最近、夏の間は息つく暇もありません。
 その耐えて迎えた涼やかな季節の訪れ。月刊いちかわも、気付けば創刊50周年を目前に迎えていました。気付けば、半世紀。人をつくり、文化をつくる、よりよい市川の街づくりのお手伝いをする為、これからも努力して参ります。
 さぁ、文化の秋の到来です。皆さまのお手元に、文化の街市川の一雫をお届けいたします。
 (吉清)

 
漸く秋になった。最近自宅のマンションでハクビシンが目撃された。掲示板によれば、数は4匹。家族だろうか。告知のチラシにはこちらを覗き込む姿もバッチリ激写されており、好奇心の強い性質が伺える。確かに近くには緑が多い公園などもあり、生活は全然可能なのかもしれない。また、先日のニュースではアライグマの捕り物をやっていたが、一匹のアライグマに対して複数台のパトカーが出動。相当捕獲に手こずっていた。アライグマにしてもあれだけ十重二十重に固められれば死ぬ気で逃げるだろう。彼らも都会で多く生活しているらしい。
しかしこういったニュースを見ると『都会に小動物!』的な微妙に和む気持ちがあると同時に、なんとなく後ろめたい、申し訳ないような気分になる。そもそも彼らの生活領域を奪っているのは我々であり、また都会でなんとかやっている彼らに対し、我々は害獣として対応する可能性も高い。なんとか共存できる手段はない物かと思いもするが、それはそれで虫のいい話ではあるのだろう。ちなみに写真はレッサーパンダで、ハクビシンでもアライグマでもありません。
(太郎)

 

 

 

2018年10

先日自分の田舎、房総勝浦へ行った。駅からお爺ちゃんの家があった川津港までの道。子供の頃歩いた道は、大人になると短かったみたいな感覚。それを実地で体験して不思議な気分になった。子供の頃食べなかったタンタン麺が流行り、空き家も増えた。
 丁度お祭りをやっていたのだが、そもそも自分が知ってる勝浦はお盆の時期だけの為、そのお祭りにかち合うのも初めて。想い出もあるし、郷愁も沸くのだが、一方で異邦人のような気分にもなる。結局、ただその辺りを歩いただけという3日だった。付き合わされた妻は良い迷惑だったかもしれないが自分は歩くだけでなんとはなく楽しかった。それはそれで結構な事だろう(太郎)

お見舞い申し上げます。 
涼やかな10月になりました。やっと二ヶ月の長い間の猛暑が過ぎつつあり、風は秋の香りを運んで来ます。毎年厳しさを増す暑さ、異常気象。こんなにきつい2ヶ月を経験したのは、私達もはじめてのことでした。しかし漸く秋です。余震や水害で未だ苦難の続く、被災地の方々におかれましては、どうぞご自愛くださいますよう。また市川の皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
月刊いちかわ 編集部

 

 

2018年9

八月。14号、15号と今年の夏の台風は、大気が不安定で、スピードが遅い。位置がなかなかさだまりません。西日本を北上してゆっくり関東に入る。そろそろ蝉の鳴く声が一段と大きくなってきました。ミーンミーンと、あれはくまぜみか、あぶらゼミかな。
○大風、大雨、落雷、猛暑、熱中症の被害は全国で7万人以上に達しているという。
 「オーシンツクツク、オーシンツクツクと。ツクツクボウシの声が一瞬やんだ」
○ところでこの夏、防災ヘリの墜落事故が痛ましかった。航空機の事故という怖いニュースが相次ぐ一方で、無人機`ドローンaの荷物配送が日本の離島や山間部にかぎって、本格化する予定だという明るいニュースも。
 国土交通省が、日本の過疎地に暮らす買い物弱者が便利になるほか、西日本の豪雨のような被災地への応用が待たれると国交省がコメントした。150メートル未満の山や川、海など、目視飛行圏外の場所でも飛行できるよう実験が始まっている。
 ドローンの配送は現実になれば、コスト削減、離島、山間地の人々、被災者への物資輸送などに活用されるようになる。
 さぁ大きくかわる日本の夏。それからもう一段スケールの大きな問題への提言も。今、宇宙には3万を越える処理されてない`宇宙空間にはびこるゴミ問題aがあげられている。NASAやNASDAでも、処理に頭を抱えている問題だが、その解決策の一つに無人機が挙げられている。人工衛星は、秒速7・9km/秒の「第1宇宙速度」で地球の周りを回っている。本体から分離した小さな螺子一つでも、宇宙ステーションには致命的なダメージになる。かつて最先端だった人工衛星を、現在の最先端技術のドローン(無人機)が処理する日が来るのだろうか。     (吉清)

昨年人間ドックにて、見事にひっかかり現在は炭水化物を制限して生活している。止めてみるとわかる、炭水化物を使った料理の数々。何も食べられなくなるんじゃないのだろうか、という勢いで選択肢が狭まる。という訳で、最近は豆を食っている。味わって食べてみると、意外に美味く、足元に目を向ける大事さをなんとなく感じた。写真は、行徳ふれあい伝承館にある、小湊の魚神輿。あ、魚は全然食べられます。美味しいよね。(太郎)


 

 

2018年8

世間に、景気、気象
「出版・不況」
もなかなか、おさまりませんね。
 業界紙「文化通信」によれば、日本の書店数がもっとも多い自治体は東京都で1303店、次いで大阪府825店。最もすくないのは佐賀県の67店。もっとも書店の減った自治体は大阪府の46店減、次いで東京都の39店減、北海道の37店減など。書店の母数の多い自治体で減少幅が大きい。
 一方、書店の大手・有隣堂の松信健太郎・専務によると、するどい提案がおこなわれる。
 この問題は
 「書店の形を崩さなければ変われない」というものだ。
 神奈川県を中心に首都圏で、書店36店舗を展開する有隣堂は3月29日、東京・千代田の東京ミッドタウン日比谷3階にヒビヤ・セントラル・マーケットをグランドオープンした。
 232坪の売り場に居酒屋、アパレル、理容店、雑貨店などを複合し、出版物はほとんど扱わない新業態だ。その売り上げは順調に推移しているという。
―4月の売り上げの調子は?
 「目標の5500万円に達しました」
―こういうお店を作ろうと思ったのは?
 「書店が本だけで食べていくのは業界の大きな構造改革がないかぎり厳しい。その改革は自社だけの力ではできません。
 そのために、新宿・STのRYでカフェを入れ、藤沢トレアージュ旗艦店で地域コミュニティスペースを作ったりしましたが本以外で食べていく道筋は見えなかった。
 本がベースにある形そのものを崩さなければ変われないと思ったからです。」
―この店舗には殆ど本がありませんね。1棚10本と、棚本とKIOSK的なスタンドのみです。どういう知見が得られると考えていますか?
 「むしろ大事なのは書店を再定義することだと考えています。」
―書店を人の集まる場所に残したいと思っています。(吉清)

 

自宅はマンションの5階だが、見晴らしそれほど良くない。11階まで上がれば一気に視界が開けて、絵になる風景が目の前に展開する。もっとも高所恐怖症なので、3分と留まれないのであるが。(太郎)

 

2018年7

ステバチ、というのか。日常のなかで弱い女子がねらわれて殺される。命がこんなにかるい社会になってしまったのか。あらゆる速度は墓場へそそぐ、まさに画一主義だということをどうして気づかないのだろうか。   
 北朝鮮の拉致事件解決には何回も解決のチャンスをもちながら。
 寺山修司の詩。
 「マッチ擦るつかのまに
 霧ふかし身捨つるほどの
 祖国ありや」
遠く日本海を望む。
書を捨て町に出よう。その詩のなかで寺山修司は語っている。
 20年ほど前、友人たちと浅虫温泉に旅をした。朝早く誘われてお墓の草取りをかってでたことがある。
 寺山修司と私はたったそれだけの縁にすぎないが、浅虫は何か今でも記憶に残っている。
◇ 
 そしてせっかくの機会ですから、北朝鮮の拉致問題と平和外交が早く整うように願いつつ。
 数行書き足して
 ○スクリーンの殺人過激文化をみよ
 ○醒めて怒れ 一日一回
 ○時代に向かって投げかけよ。
 ○善の無力。
 ○目を醒まして、歌。
(吉清)

 
デジカメで写真を撮ると、シャッターが軽い、というような話を以前書いたような覚えがある。必然的に`個人的には結構良いような気もするけど結果的に使わない写真aが大量に撮れる。折角なので、その中から2枚ほど。

ほおづき市なのにほおづきが写っていないという、問題を差し置けば中々好きだ(太郎)

 

 

2018年6

大型連休の中です。久しぶりに横浜の海が見たくて、港の見える丘公園を歩きました。おや、修学旅行の諸君たちでしょうか。今はやりのスマートフォンをかざしながら、横浜の町をゆくにぎやかなういういしい集団と出あいました。
 さて「謝甜記」は横浜中華街の少し外れたところにあります。粥料理のお店としてよく知られております。とくに「モツガユ」と「豚足」が安くて、おいしいと、昔から人気があります。そうでなければ、千円から2千円でこの味はいただけませんね。
 さてさて、食事がすんだら、数軒先の「江戸清」で、おみやげは「ブタまん」「黒ゴマあんまん」。得心、得心とつぶやきながら、無事帰路についた次第であります。
 まあ、それにしても、横浜の変わり様はすごい。
 と、いいつつ一枚のガイドマップを手にして、次のヨコハマさんぽをもう計画している自分がいるのですから。
 日本の新しい歴史を開いた横浜の顔、都市の魅力、歴史、人物を、学習してみたいと思っている。
 市川という街の深〜い文化をたずさえながら。月刊いちかわの創刊50周年記念号がどんな特集になってゆくのか、今からオリンピックを3年後にひかえて東京周辺が変わり、渋谷が、品川が変わる。私たちの市川周辺も大きく変わろうと動きはじめました。タウン誌の発行も楽しみにしてゆきましょう。  (吉清)


今月の表紙は、堀ノ内貝塚で撮影した。こんな遅くに行った事はなかったのだが、24時間開いていて、都会では貴重な広い緑地という事もあり絶好の犬の散歩スポットらしい。
 体の小さい柴犬が、ゴールデンレトリバーにじゃれ付いたり、我冠せずで寝ている子がいたりとお祭り騒ぎだったが、どの子も非常に性格が良く驚いた。やはり犬は体を動かしているのが正常な状態の動物であるので、都会でつながれっぱなしではストレスが溜まるのだろう。心置きなく走り回れる場所があれば、ポジティブな心の犬になるのかもしれません。やはり教育は褒めるほうが伸びるのだろうと実感しつつ、偶々いらっしゃった飼い主の方に、カメラをお借りした。筆者の一眼は暗すぎてダウン気味だったが、その方のカメラは全然平気。やはり中身はPCなんだと思う次第である。ありがとうございました。(太郎)

 

 

2018年5

フレーフレー「月刊いちかわ」
絵は日本画家の村松秀太郎さんからいただいた作品です。村松先生も元気で安心しました。
 空席になっていた市川市長の席は、ようやく4月22日の投開票へ向け、立候補が決まり、選挙戦がスタートされました。
 ますます都市化が進む市川のまちを、これからどんなようにつくっていくのかが問われ、また大きな期待をもって、進めていくことを、この48万人の市民の皆さんと一緒に後押ししていきたいと思っています。
 「人と人をつなぐ」あかるい新しいまちづくりを目指して。
            (吉清)


先日社外品のプリンターインクを買ったら、なんと230円くらいであった。230円!昔は(というかメーカー純正品は)5色セット4,5000円していた覚えがある。メーカー的には、本体は安くして、インクでコストを回収するスタイルなのだろうが、なんとなくこの値段設定のおかけでプリンターが使い捨て品のようなイメージになってしまっていた。おまけにしばらく使わないと、ノズルの清掃で滅茶苦茶インク残量が減る不条理感!これがなくなるだけでも大分良い。ただまぁ、既存のビジネススタイルが崩れる事が終わりの始まりにならなければいいけれど。(太郎)

 

 

2018年4

俳誌「海程・主宰」の金子兜太さんが2月20日に亡くなった。98歳でした。
 市川のまちは俳句をつくる人が趣味を問わず文化人が多いといわれております。
 「俳句の未来」というめずらしい対談をみつけました。手元に金子兜太さんと、詩人の宗左近さんが熱くきりむすんだお二人の対談をご紹介しようと思います。
(俳人)
 ●暗黙や関東平野に火事ひとつ
 ●怒らぬから アオノでしめる
   友の首
 ●小錦の ばったり倒れる
オムライス
 ●風せんもつ子を
   もたぬ子が打つ星月夜
 ●友のいて われ一人なり 
もみじちる
(詩人)
「二人ごころ」
 俳句というのは子規以来
一人ごころー、大衆文芸である
 ●よく眠る 夢の枯野の
   あおむまで
 ●夢の中 ひとびとが去り
   二、三戻る
詩人―
 ●俳句っていうのは
 戦争よむのにむかないんだ
   ―ジョーン ジュネという小説家が
 ●自然は滅びるよ なぜって
  超自然が死んでいるから。
  一つは宇宙をつくった
  創造の力
  もうひとつは人間を裁いた  り、愛を与えたりする人格神
 ●無のゆらぎ それを自分の
  エネルギーとして
俳句―
 ●梅咲いて 庭中に 
青鮫がきている
 ●尾は頭を 未来と思わぬから
   とぐろまき
 ●原爆許すまじ 蟹かつかつと
 ●被爆の人や牛や夏野をただ歩
  く。
(俳句は大衆文芸である。)
 金子兜太さん
どうぞ安らかにお眠りください。
         (吉清)

現在メインで使っている一眼レフカメラは、下のジョイント部分に肩がけのストラップを装着している。これは非常に使いやすく、また堅固に取り付けてあるので安心感もあるのだが、問題もある。全然取れない為に三脚を使えないのである。普段はあまり気にならないが、光量がちょっと微妙な物をとりにいく時に、「ああ、三脚がつかないんだった」とげんなりする次第である。もう一台もあるにはあるが、もはや仕事で使える解像度ではなく、仕方がないので現地で適当に固定できるものを探して撮っている。大体、今持っている三脚だってスチール製でクソ重いのだ。持っていったらいったでゲンナリする事は受け合いだと思う。もっとも簡単な解決方法はカメラとカーボンの三脚を買うことなのだろうが、ちゃんと使えるものは結構値段がはる。それはそれで結構な事だとは思うが
(太郎)

2018年3

1993年3月26日、東北のバッハホールでみた「中新田縄文太鼓」の演奏は忘れられない。
 あれは、作詞・総監督・宗左近、作曲・三善晃、指揮・田中信昭。オペラであり、合唱であり踊り、ミュージカルともいえる。縄文人たちのお祭を再現してみたい。

 「かすかで静かであるだけにつよい、その言葉をもち、あふれ返っているものが中新田縄文太鼓」。
 皆さんと僕らの先祖は大昔から生きて、死んで、その人々はみんな夢、海をめざし、愛、ふるさとに帰る。
 その夢はおおむね 果たされない、愛はみたされない。それが結晶して、祈りとなる。
 その果たされない、実らない愛がかわって、生まれたものが祈りの炎であります。
 その炎が音をたて、ふきだしている。その音楽が中新田縄文太鼓だと思います。
 夢 海をめざし 愛 ふるさとに帰る 鮎の凛冽 川よ 語れ
 死んでも生きる 愛となる日まで。
 とどろけ 中新田縄文太鼓
 太鼓はたたかれるが、たたかれるだけではなく、踊る。
 踊りがでてきます。
 踊りは踊られるだけではない。
 ―初演はじまる。
 あたりを鎮めるように横笛ピィー ピィー。
 速いテンポで太鼓の音が追いつづく。ダンダダーン、ダン。
 太鼓のリズムに合わせるように。
 縄文 雷 縄文 稲妻
 ああ 世界
 引き裂かれないなら 愛ではない
 縄文 火の雲 縄文 雲の火
 ああ 世界
 滾らないなら 愛ではない
 縄文 朝焼け 縄文 夕焼け
 ああ 地球
 煌めかないなら 生命はない―
 ピーイ ピーピーイ
 太鼓 たたけ、未来たたけ
 縄文おどれ 星たちおどれ
 未来おどれ おどれ縄文。
 東北・中新田で「まちづくり」をみた。        (吉清)

 

2月は日数が少ない。なので、通常時でも締め切りが早く後半はいつも大混乱なのであるが、今月は更に他の仕事の期限と重なってヒエロニムス・ボスの快楽の園みたいになりながらの2月だった。こういう場合に真っ先にワリを食うのが写真を撮りに行く時間で、表紙やら会員店さんのガイドにあるページやらの写真を撮りにいかなければいけないと思いつつ、どうにか仕事を進めていた。基本的にやる事は変わらない筈ではあるが、未入稿の項目が大量にストックしていると確実に効率は落ちる。精神的なプレッシャーどんどん来いという、魔界転生(山風)の柳生十兵衛タイプでは全然ないので仕方がない事ではあるが「それはそれ、これはこれ」という島本和彦的切り分けはしなければいけないと思って日々を過ごしている。やる事が増えるとPCがどんどん重くなるんですよね。
(太郎)

 

2018年2

●新しい年が始まりました。市川の街は春の装いにかわりつつ駒形大神社のニラメッコお奉謝、節分、葛飾八幡宮の初卯祭、恒例の日蓮宗荒行成満会、白幡天神社の湯花神事を迎えます。わが「月刊いちかわ」の年齢は49歳、熟年といったところです。昨年は、事件、事故、気象でもいろんなことが起りました。
 どうか新しい年は、読者の皆さんとともに、平和な年をスタートしたいと願うばかりです。
●さて、ところ変わって世界中が、様々な分断に満ちていることは、私たちもしっかりと心しなければならないとおもいます。
 アメリカの自国第一主義ドナルド・トランプ大統領が打ち出した今後の政策については経済を拡大し、武器、輸出をひろげ領土をひろげる難民、移民問題におよぶ。
 こうして平和な秩序は世界の分断にも及びかねない世情を呈しています。どうかムリ、ムダ、ムラの及ばない世界の今を。
 どうぞ、よろしくお願いを申し上げます。
(吉清)

今回取材をさせていただいた、スーパーマーケットのエコ・ピア(旧名・石原食品デパート)さん。前を通る事はよくあったのだが、今回の取材を通して初めてその歴史を深く知る機会を頂いた。実は外見はモダンな感じのために所見では最近流行の自然食品を売りにした割に新しい店舗なのかな、と思っていた。だが大間違いで開店は1960年。戦後大正時代から青果店を続けていた先々代が市川へと移り住み、石原食品デパートを開業したとの事。現在の店舗も、一部その時のお店の面影が残っているという、非常に面白い話を聞かせて頂いた。普通に生きていれば、町にある商店の歴史を聞かせていただく事など稀。特に最近は店舗の入れ替わりも激しく、私が住んでいる辺りでは飲食店が三ヶ月くらいのスパンで開店しては閉店するような立地もある。なんとはなく儚いもので、ただそこにあるというだけの存在として記憶する事が多くなった。なのでこういう歴史ある、そして今も繁盛している店舗はなにか安心する。(太郎)